スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。
 7月中盤に入ってからやたらと耳に入った台風は、予想外な進路で太平洋の彼方へと消えていった。お偉いさんたちが騒いだお陰で台風まで〝想定外〟なものになってくれたのは不幸中の幸いだったのかもしんないね。
 7月23日昇り家での2回目の沢昇りを決行。約1年振りの活動再開に1週間前くらいから遠足の前の小学生的な感じなってました。前日に毅さんが上京し、都内で打ち合わせだった自分と品川で約1年ぶりの再開。車をひたすら西に走らせ地元立川へ。かなり念入りに沢の勉強をした毅さんの話を寝ぼけ眼に聞きつつ夜が明けた。
 当日は6時出発。ひとけの少ない道路をぶっ飛ばし東京の西の最果て奥多摩へ。8時に目的地に到着し、沢の準備をしていると、

バキューーーーン、キューーーン、キューーン、キューン、キュン……

はじめは何の音か分からず、「朝から花火ですかね?めでたいですねぇ」なんて冗談を言っていたけど、明らかに刑事ドラマなどで聞いたことがある音だった。2,3度聞こえたうちに確信をもち、とりあえず〝流れ弾には気を付けよう〟というのが今日のスローガンになりました。そして、駐車場代を払うために受付へ。早朝だった事もあり、何度声をかけても反応はなし。受付にはもちろん誰もおらずよく見るとこんな置き手紙が〝ご用の方はこちらの番号まで86ー×●◎○〟。早速携帯を手に取り連絡するが…まず、市外局番くらい書いて欲しかった。。奥多摩の友達の番号を調べ、気を取り直して再プッシュ。

すると………プルルルル、プルルルル、プルルルル……

なんと目の前の受付に置いてある電話が鳴り出すじゃありませんか!!これにはさすがに焦りましたが、どうやら転送される設定だったらしく、〝机の上にお金置いといて!〟と一言告げられ、ようやく準備オッケイ。やはり、事前の調べものや連絡はしっかりしておいた方がいいですね。

 そして、いよいよ入溪。1年ぶりの沢の感覚を楽しみつつ昇り沢へ。どこの情報を見ても初心者コースとうたわれている今回の水根沢は、水温は多少冷たいものの、緩やかな川の流れや木漏れ日がやけに心地良い。ファミリー向けでわかりやすく、恐怖を感じないくらいのコースで、沢昇りの楽しさを体感するには最適なコース……のはずだった。
 写真を見てくれれば分かりますが、これが初心者コースなのか??と疑うくらい、初心者の自分らからすれば恐怖感が先行した。ってか、最初は恐怖感しか無かった。最初は2メートルくらいの岩を登って、〝今回のはでかかったですねぇ♪沢昇りっぽくなってきましたねl〟とか言ってたけど、その岩も奥に行くに従ってどんどん高くなって、滝みたいになっていく。何度も「これ昇れるの?」って思ったけど、よく考えたら3メートルの岩を無理矢理登った時点で、もう引き返す事は出来ない(降りれない)。。前進あるのみ。
 かなり痛いことに地図を持ってくるのも忘れたNOBORI-YA_CREWは拙い知識を寄せ集め、目の前の壁を何とか昇り、とにかく先へ。(どんな感じかは→PHOTO)休憩をとりつつ2時間半くらい進むと滝が出現。その高さは6メートル。「これが初心者コースかよ!!」とこの時ばかりは二人で呆然となりました。ここで、途中から自分らの後を登ってきている集団が抜かしていきました。あまりぱっとしない感じの集団で「この人たちどうすんだろう」と思っていましたが、その人たちは何の躊躇もなく滝に向かって行くじゃありませんか。そして、女の人がすいすいと登っていく。ここで、始めて沢昇りを見た気がしました。今まで自分らがやってきたのは本当の沢昇りでなく、ただの沢遊びだったことにここで気付きました。
 意を決していざ滝の下へ。遠くで見るより流れが激しい。高い。でも他の人が登ってんのに登れないはずがない。まずはキャプテン・毅さんが挑戦。自分はなるべくこの恐怖が伝わるアングルを探しながら撮影。すいすいとはいかないけど、徐々に登っていく。そして、てっぺんまであと一歩のところで、さらにアングルを変えようと、移動を試みた刹那。上から毅さんが降ってきた。。

はっきり言って「死んだな」と思いました。

っていうのは言い過ぎましたが、この滝は角度がけっこう緩やかで普通にウォータースライダーみたいに滑ってきてました。そして滝壺へ。「滑り台で遊んでる場合じゃないっすよ(笑)」が第一声。ただ、落ちたことには変わりなく、左肩を負傷。安全だと分かっている人工のウォータースライダーなら、同じ昇り方をしても、怪我もしなかっただろうけど、今回は自然の中で遊んでいる。滑ってきたところがゴツゴツの岩だったら軽傷じゃ済まなかったわけで、落ちてきた毅さんは軽いパニック状態。その辺の恐怖感、不安感が今回の怪我に繋がったと思う。負傷した毅さんは再挑戦は控え、岩場を登っていく。(この岩場もかなり高いけど、今まで2時間登ってきた為に感覚が麻痺していたみたいです)そして、昇り家の威信をかけて自分が挑戦。毅さんの一件もあるのでさらに慎重に進む。ただ、自分の場合は、滑っても岩場はつるつるって事が分かっていたので恐怖は感じていないのが本当のところで、難なく昇り成功。遠くから、真下から見ていたら恐怖しか感じなかった滝も昇ってみて上から見ればてんでたいしたことない高さ。やんなかったら気付かなかったとだろうけど、色んなことがそんなもんなのかもしんないね。。やるかやらないかの選択が全く逆方向に枝分かれしてる(初心者コースでこれは言い過ぎか)
 毅さんの負傷もあり、滝の先の日向でとりあえず暖をとることに。どうしようかと考えを巡らせていると、さらに後から来る人影が。。。とにかくその人達に、今の場所を聞いてみると……

「このコースはここで終了ですね。ここの前にある滝が目印だと思いますよ。ここの上に山道があるんでそこで駐車場まで戻れますから」

oh~ ,ジーザス!!神様は昇り家を見捨てなかったぁ~~。。

下がるとこまで下がっていたテンションが一気にMAXへ。昇りの醍醐味である食事をとり、大満足したところで帰途につきました。

 今回も大きな怪我がなく、流れ弾にも当たらず昇りが終了しました。最初はびびってたけど、終わってみれば、初心者コースなんだなぁ。。と思わざるをえませんでした。(初心者講習会みたいなグループが多々いました)今後も少しづつレベルアップして、勉強もして、難易度の高い沢へ行きたいと考えています。
 今回で気付いたことは〝昇りに持って行っちゃいけないのは恐怖〟ということです。考えてみると、〝恐怖〟って色んなものの失敗の根源で人の足を引っ張る一番の要因だと思います。
 あの子に告白したいけど失敗したらなぁ。。
 俺はこう思うんだけど、あの上司に言ったら何いわれるかわかんねぇし。。
 今の仕事は自分に合ってないけど、辞めるなんて言ったらなぁ。。。等々
普段生きている中でも〝恐怖〟に打ちのめされる状況って多々あると思います。何も考えずに行けば良いってもんでもないとも思う。だけど、自分で思った事とか、やろうって考えた事は覚悟を決めて、少なくとも挑戦してみるべきだと思う。それが全部自分の思った通りに行くとは限らないけど、時には手痛く大失敗するかもしんないけど、そういう事も含めて行動することが、色んなものでがんじがらめにされている状況をおもしろくしてくれて、その先の世界を見せてくれるんではないかと思います。

ただ、次は猛ちょっと計画的に…怪我人を出さないように行かないとね。。



奥多摩湖の付近に水根沢キャンプ場と言うところがあって、そこで駐車場を貸してもらえます。(5,6台まで可能)

そのキャンプ場を横切ってすぐに入渓出来るのでアクセスは大分楽です。

支流とかも特になくて、迷うことはまずないと思われます。ただ地図は忘れないようにするのと、最後の山道へのアクセスが多少わかりにくいので、そこだけ入念に調べていった方がいいと思います。



2011/07/25(月) 12:12 昇り沢 記事URL COM(1)
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。

この記事へのコメント

3月11日より心配していました

昇りやサン復活おめでとう!!
生きていればなんでも出来る

素敵な空気をいっぱい感じられるポート☆毎回楽しみです!
毅サン無茶しないでね(笑)
hiroko メール 2011/08/16(火) 21:15 編集 削除

コメントフォーム

以下のフォームからコメントを投稿してください